インフルエンザ≠麻黄湯
本日も、漢方の勉強会でした
今日は勉強会の時間上、薬局は休みでしたので、
大変久々の早い帰宅でした
先日、お客様から質問された内容。
「インフルエンザ=麻黄湯なんでしょ?」
新聞などで報道があると、このように思ってしまう方は多いですよね。
あるドラッグストアに勤めている友達(非薬剤師)も、
”麻黄湯”を売らなければならないと言っていました。
売らなければならないって・・・
「インフルエンザ≠麻黄湯」です。
そもそも漢方では、「症状=●●湯」などではありませんし。
昨日の勉強会でも麻黄湯についてお話がありました。
麻黄湯が禁忌の場合。
・普段から、また風邪を引いて、咽喉が乾燥し、汗を出せない人。
・熱っぽくて汗を出せず、尿量が少ない人。
・傷がありうみや出血していて、汗を出せない人。
・脱水症状、眼球不動、けいれんを起こしている人。
・生理や出産時の出血中の人。
などです。
ちなみに、最近、麻黄湯を使った例をご紹介します。
今週の初め頃、私の妹が、お友達とのお食事会から夕方帰宅し、
どうも風邪を引いたようだと訴えてきた。
すごく寒かった日に、ノースリーブのミニワンピにハイヒール
で食事していたのなら、当たり前!!
母にブーツを履け!などとガミガミ怒られていた
節々などあちこちの関節も痛くて動けないが、
翌朝、早朝から仕事へ行かなくてはいけないので、
早く治さなければならない!
しかし、私は、夕方から出かける用事があったので、
すぐに対応できず、夜帰宅してから処方。
そこで、まず、既に寝ていた妹に「麻黄湯+ある漢方」を飲ませ、
保健薬も3種類プラス。
汗が出たら着替えるように着替えも用意し、
数時間後にもう一度「麻黄湯+ある漢方」を飲むように伝え、
翌朝部屋を見ると、着替えもして、
薬も飲んだようで空の袋が残っていた。
早朝から、お風呂に入り、ちゃんと仕事に行ったようだ。
その日は、あと鼻水が出ると言っていたが、
すっかり忘れていて、ケアせず・・・すまん!
その後、毎日早朝から働きに出掛け、遊んで夜帰ってくるから、
すっかり治っている様子。
ということで、今回、麻黄湯は2回しか使いませんでした。
1日3回飲むようになっているけど、
汗が出たら1回でも2回でも、飲むのをしなければなりません。
そういえば、今回の妹の風邪が、
インフルエンザかどうかはわかりませんが、
私達の家族は、誰もインフルエンザの予防接種を受けていません。
小学校か中学校でやっていたかは覚えていませんが、
義務教育時も、わざと風邪を引いているなど嘘をつき、
なるべく予防接種はしないようにしてきました。
昨年の秋から冬のインフルエンザの予防接種は、
受けたことで反って体調不良になった方々が周りに多く、
ますます受ける気になりませんでしたね。
今回、家族の誰にも風邪すらうつらず、
本人も半日で治ったし大成功
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