2010年09月20日
妊娠中の中医薬治療と養生③

『安胎』という考え方
前回のシリーズ②では、
妊娠した後は、十月十日(とつきとおか)の40週間を維持することが大事で、
その結果、きちんと出産まで行きつく、と述べました。
今回は、その維持力がなぜ大事なのか、
そのためにはどうするべきか、をお伝えします。
『安胎』という言葉を聞いたこと、見たことはありますか

日本では馴染みがない言葉かもしれません。
『安胎』というのは、”胎児を守る”ということです。
”妊娠中いかに安全に出産まで維持するか”、
そして”母体もいかに快適に過ごすか”、
ということで、漢方では妊娠したら『安胎薬』というのがあります。
妊娠可能な女性は、月経というものが毎月ありますね。
古くて汚れた”血”を捨て、きれいな新しい”血”を作る、
ということを毎月繰り返しているのですが、
この”血”というものが、妊娠したら・・・
お腹の中の”胎児を守る”役割をするのです。
ということは、妊娠したら胎児をちゃんと守れるように、
妊娠前から毎月きっちり正常な月経を迎えていなければならない、
ということがまず第一に重要だとわかります。
この”血”によって、酸素や栄養分が胎児へどんどん運ばれ、
胎児を養っていくのです。
胎児をスムーズに養っていくには・・・
〜『安胎』の基本〜
Ⅰ.飲食:辛いもの、脂っこいもの、甘いもの、アルコールなどを避ける。
Ⅱ.情緒の安定:妊娠したら悪いものや恐いものなどを目にせず、
良くない話は耳にしないこと。
Ⅲ.運動と休息:運動のし過ぎはエネルギーの消耗になり、
休息のし過ぎはエネルギーを動かす力が滞ってしまうため、
気をつけながらバランス良く無理しない程度に。
この3つは基本ですので、
これらを踏まえてさらに気をつけなければならないことが個人個人で違います。
この先は、個人的にご相談されることをおススメします。
妊娠前の正常な月経が重要だということがまず一番ですが、
さらにこの妊娠してからの基本の中で、
妊娠前からも気をつけておいた方がいいということがあります。
妊娠したと発覚するのは、既に2カ月〜3カ月経っている時期です。
ですから、これから妊娠したい、妊娠の計画がある、という方は、
妊娠をする前から、アルコールは避け、ストレスを受けるようなことも避けた方が、
妊娠しやすい身体づくりにも関係してくる、と言われています。
妊娠前は、『妊娠』を、
そして妊娠してからも、『安胎』を目標に、
不妊、未妊、流産、不育症を防げる身体づくりを応援します。
ただいま、10代〜30代前半までの未婚の若い女性達が、熱心に体質改善をされています。
私が彼女達の年代の若い頃には考えてもいなかった分(結婚願望がなかったためか

こちらが大変感心しているほどです。
ですから、熱心なご相談には、益々応援したい気持ちで、
しっかりサポートをしていく次第です

お陰様で、毎日、ご予約が詰まっております。
ご相談が重なったり、お待たせしたりと、ご迷惑をお掛けしないためにも、
お手数ですがご来局の直前でもご予約をおススメしております



ご協力をお願い致します。
子宝カウンセラーの会<第31回>
子宝カウンセラーの会<第22回>
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~⑤腰痛
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~④貧血
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~③不眠・精神不安・ストレス
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~②便秘
子宝カウンセラーの会<第22回>
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~⑤腰痛
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~④貧血
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~③不眠・精神不安・ストレス
妊娠中の中医薬治療~トラブル編~②便秘
Posted by 漢美堂薬局 at 19:03│Comments(0)
│妊娠
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。